グエン・ドクさん来校
ベトナムより、グエン・ドクさんが東中学校に来校しました。
「私が校長になったら、是非来てください」と頼んでいたのですが、ドクさんは約束を果たしてくれました。
私は、管理職になる前に美加の台中学校に勤務していた時、ドクさんから生徒たちにオンラインで平和について語ってもらう授業をしていました。そして、2011年と2014年に河内長野市に招待しました。
また、私がベトナムを訪れた際は、一緒に孤児院を慰問したり、一緒に平和に関するプロジェクトに参加したり、とにかく楽しく仲良く過ごしてきました。
今回、彼とは、2019年にベトナムで会って以来で、再会の際は、自然と涙があふれました。
生徒たちとは、まず、昼休みに中庭のオムニコートで、モルックをして交流しました。
2年生代表4人とドクさん&教員チームで対戦しました。
全校生徒が窓からのぞいて見守る中、ドクさんは右足1本と松葉杖2本で軽快に動き回ってプレイしていました。
6限は、体育館で全校生徒に「たくさんの愛に支えられて」と題した講演会を行いました。自らの生い立ちを語り、生徒の質問に答え、歌を披露し、最後は生徒会長からお礼と花束を受け、閉会しました。
★結合双生児として生まれた時、「どうせ、すぐ死ぬだろう」と医師に言われました。家族もあきらめて病院を離れたのですが、一人の助産師が
「この子たちを殺してはいけない」と言い、ホルマリン漬けの瓶に入ること
は避けられ、生き延びました。
★5歳の時、兄のベトさんが高熱で二人とも命の危機に瀕した際は、
日本赤十字病院に緊急搬送され、一命をとりとめました。
★7歳の時、再び健康状態が悪くなった際は、日本人医師も加わった総勢
70名を超える医療チームによって、ホーチミン市のツーズー病院で分離手
術を施され、見事に成功しました。
★分離後、兄のベトさんはベッドに寝たきりの生活となりましたが、ドクさん
は、リハビリや肛門の手術などのために日本に長期滞在する機会にも数度
恵まれ、健康状態を維持しています。